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誰も見てない躁鬱劇場

【うろ覚えあらすじと感想】映画 凶悪

あらすじ

(注: 順番を混同している上、私の主観を含んでいます。)

 

複数の殺人および未遂事件を犯し、死刑判決の出ている男から出版社宛に手紙が届いた。


対応を任された主人公は、事件の被害者にクローズアップして取材を行い、社会に犯罪の恐ろしさを伝えようと動いたりする正義感の強い男だが、自分の中のジャーナリズムと会社や世間が思うそれとの食い違いを感じながら仕事をしている。


面会をすると、死刑判決の男は「自分と同じ罪を背負っているはずなのにのうのうとシャバで生きている男がいる。できるなら殺してやりたい。」と、自分とその男が関わる数件の殺害を新たに仄めかし、主人公に暴露記事を書くように依頼する。


男の発言に疑いを持ち、上司に反対されながらも男の妻や被害者家族等様々な人間に取材を重ねていくうち、それが真実であることを確信し、事件を追うことに囚われていく。


そんな中、認知症が進んでいる母について、老人ホームに入居させるという妻の提案を保留し続け、また仕事と家庭についての価値観の違いが浮き彫りになっていくにつれ夫婦の中が険悪になっていく。


結果的に主人公は新たな複数の殺人について証拠を揃えて記事を出版。警察も動き出し、事件を動かしていたもう一人の男を逮捕した。さらに保険金殺人の存在があらわになったことで殺された男の一家3人が逮捕された。

 

その結果、新たに逮捕された男は無期懲役、依頼した男は死刑判決から一転、懲役20年となった。 

 

結局のところ、主人公に依頼した男は罪を認め、真実を明らかにするという行為で社会に認められ、刑を軽くしたかっただけであった。


キリスト教に入信し、「神は私に生きて償えと言っています」と話す男に主人公は被害者の名前を出し、「何人も人を殺すような人間が生きていてはいけない」と反論する。 


面会で無期懲役を死刑にするにはまだ証拠が足りず、取材は始まったばかりだと宣戦布告する主人公に対し、男は「一番俺を殺したがっているのはお前だ」というメッセージを伝える。


自分の書いた記事を面白く読んだという妻に対し、そんなつもりで書いたわけではないと怒りを露わにする主人公。それに対し、妻は怖い事件を追うことが面白くなっていた筈だと反論、自分が放置されている間に抱えていた負の感情、事件の可能性は身近なところにも存在することを伝える。


男を死刑にできる最後の証人がトラックに撥ねられて死ぬ。これでできることは無くなった。無力感を訴える主人公に上司はジャーナリストとしてよくやったと認めるが、結局のところ自分の中のそれとの乖離に主人公は呆れるばかりであった。


夫婦で母を騙し、ホームへと連れて行くシーンで幕を閉じる。

 

 

感想

こんなコミュ力の無い一方通行な男がなんで結婚できんねん。

 

 

終わり