分からない
25歳は一つの壁らしい。
大学院で研究してた23,4の頃、とてつもない孤独の日々で。冬の寒さと共に心も冷え切った。
あぁ、自分は川を渡ってあっちには行けないんだって、そこで会ういろんな人を見て思って一つ、二つ諦めて、別のことをやり始めた。
自分のような人間は常人としての幸せを得ることなんてできないのだから、とことん堕ちて、卑屈になって、それをぎゅっと押し込めて。
それがもしかしたら自分を照らしてくれるんじゃないかって、本気で思っていて。
10年やれば何かしらのものが生み出せるだろうと楽観視して。
今年に入って社会人になり、明るくて優しい同期や先輩に囲まれて、お金も貯まって心に余裕が生まれて、「あれ、そんなに人生悪くないな」と思っちゃって。
そしたら欲しくなっちゃうんだ。常人としての幸せが。
みんなが何でこんなに明るくて優しいのかなって。持ってるんだよね、みんな。
10年はちょっと長い。
欲しい、欲しいなぁ……安寧。
結局とてつもない孤独な日々には変わりがなくて。前よりそれが苦しくて。
おい、こんなはずじゃないだろう?お前の心は冷え切ったはずだ。簡単にあったまってるんじゃねぇ。
そうだ、そのまま苦しめ。苦しんで苦しんで卑屈になって性格歪ませきって歪んだ音を鳴らせ。
我慢して我慢してお金貯めて買い揃えた道具を見た瞬間に自分の才能不足に気づいてんじゃねぇよ。
「あ、これ仕事の方が楽だわ」って早々に気づいて諦めてんじゃねぇよ。
どこ行っちゃったんだよお前は。全てに反抗していたお前は。
これを書いているお前は誰だよ。どこへ向かってるんだ?どこへ向かいたいんだ?
会いたいよ。話が聞きたいよ。あなたを取り巻く全てに嫉妬しているよ。
お前は幸せにはなれない。幸せになるための行動を取れないから。精神は既に終わっているから。そもそも始め方を知らないから。勝つために頑張り切ったことがないから。自己肯定は下がりきり、もう手助けなしには上がれっこないから。そう、手助けが欲しいな。サンタさん。
親が求めている自分になりたがってるよ自分は。
最近、ベランダで首を吊ってプラプラしてる人間が見える。ベランダは見えないのに。
メリークリスマス
自分以外の全ての人間に幸あれ。やっぱり自分にも少しの希望をください。サンタさん。
明日はちょっと早い出勤。多分残業もする。長湯すぎて冷えきった浴槽からの言葉